松尾彩加作品より 雨上がりの紫

松尾彩加「雨上がりの紫」油彩・貝 100x100mm 
松尾彩加「雨上がりの紫」油彩・貝 100x100mm 

明日から始まる展覧会 EGCセレクト展に出品される松尾彩加の作品です。

 

紫のチューリップの花言葉は「不滅の愛」だそうです。

 

水滴を湛え瑞々しい、今は盛りと咲き誇ったチューリップ。

そして背景には丁寧に螺鈿文様が施されています。

貝はその生を失っても貝殻は永遠に輝き、祝福の光のように主題に降り注ぎ、不滅の愛を暗喩しています。

 

 

チューリップの立体的な描き方に対し、背景の和の表現の取り合わせが面白く、まさに現代を生きる若手女流画家の新鮮な感性を表しています。

 

昔、「愛は意志である」という言葉を知りました。

愛は感情や一時の想いではなく、「愛する」という意志であると。

意志を貫くのは長い一生の中で時には困難を感じることもあるのでしょうが、しかし生を失うその瞬間まで意志を持ち続けたい。。。そう思っています。