期間: 2011年12月3日(土) ~ 12月11日(日)
時間: 12時 ~ 19時 (最終日は17時まで)
場所: ギャラリー上原
人の手で作り出された芸術作品は、人の心を癒し、希望を与えることが出来ます。
そして人はたとえ絵を見慣れていない方であっても、その絵の欺瞞を一瞬で見抜き、そ
の作品の本質だけを読みとります。それは恐いくらい如実にその通りです。
「希望が欲しい」人々の渇望は、作家の思いと結びつき、そこに救いの煌きが生れます。
人間は苦境の中にあっても、希望があれば生きていけます。
憑かれたように焦りながら日常の業を行う昼間の慌しさとは違い、副交感神経と闇が支配し、内省的になりながらも明日のことをゆっくり考えられる「夜」は神様からプレゼントされた非常に大切な時間です。
12月、地軸が傾き、冬至が訪れ、一年のうちで一番ながい夜の日々。人々は“ながい夜”を過ごします。
家族と友人と、もしくは一人で。 ながい夜を家のなかで過ごす時に、人は内省的になり、魂に近いところにある創作物を求め、それらに救いや希望を見い出すのです。
うら若き二人の女性作家が創り出す、闇と希望のなかに揺れる“夜”の作品を、一人でも多くの方に見て頂きたいと思います。
(ギャラリー上原 岡村)