期間:2012年12月1日(土)~12月22日(土)
時間: 12:00-19:00 (水曜休)
場所:ギャラリー上原
ささやかなパーティを開催いたします。
12/8(土) 17:00-20:00
観測小屋という彼なりの定点観測地点を持ち、移り変わる自然や人の心、そして社会を見つめ続ける作家です。
「世界の中心には地球があり、同心円状に他の星がある。」
近現代では非科学的なこの思想も過去には学者間の論争を巻き起こしました。その後、科学に多大な影響を与えたアリストテレスは科学を遅らせることも忘れてはいなかったという皮肉を受けることにもなったそうです。
翻って現代に生きる我々も、あたかも太陽は東から昇り西に沈むように見えますし、夜になると空の上には無限のドームがあってその上を星が運行しているのだという方がむしろ自然な見方であるように思われることもあります。それは観測者を軸に世界を眺めるという姿勢のあり方です。
何が移り変わり誰がそれを観測するのかということは互いに入れ替わったり影響しあう可能性があるということを、地動説と天動説のエピソードは示唆しているように思います。
そしてある瞬間に違ったものとして立ち現れてくるかのように見える現実の多層性は、観測する方の意識構造の多層性ということにもなります。
期間中は、作家が公開制作をします。
○「宇宙の標本 Space Specimens」
会場では銅板に針で引っ掻いて絵を描く体験が出来ます。
版の空所に描いてください。
会期終了後、参加者の人数をエディションとして作家が刷り上げ、ご希望の方には次回以降の展覧会にお越しの際プレゼントします。
Yuki Saito
’08 東京造形大学大学院造形研究科 修了
個展
’12 「漂う天球」 伊勢丹浦和店/さいたま
「観測」 養清堂画廊/銀座
’10 「収集物見遊山」 ギャラリー近江/銀座
’09 「揺籃の片」 柳沢画廊/さいたま
’08 「断片図譜」 ギャラリー近江
受賞
’09 「空間国際版画トリエンナーレ」買上賞/韓国
’07 「PRINTS TOKYO 2007」審査員特別賞/東京都美術館
’05 「第30回全国大学版画展」収蔵賞/町田国際版画美術館(第32回も受賞)
「第5回クルジ国際版画ビエンナーレ」佳作賞/ルーマニア
「第12回ウッヂ国際小版画トリエンナーレ」名誉メダル賞/ポーランド
パブリックコレクション
Willa Gallery、Napoca Art Musum、東京造形大学図書館、うらわ美術館、国立台湾美術館、
MECCA DESIGN GROUP、日本美術技術漫画博物館、雨村美術館、Zhejiong Art Museum
他グループ展多数開催。