□ 2012年7月25日(水) ~ 7月31日(火)

槇冬菫 書と篆刻展 花の万葉集 @伊勢丹浦和店

槇 冬菫 作家のページへ
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奥山の 八峯(やつを)の椿 つばらかに 今日はくらさね 大夫(ますらを)のとも

(大伴家持 巻19 4152)

 

 

 

期間:2012年7月25日(水)から31日(火)

 

時間:10時から20時 (最終日は16時まで)

 

場所:伊勢丹浦和店 

 

 

新年に書のボランティアとして、岩手県大船渡市へ行ってきました。

被災地に足を運ぶのは初めてで、壊れた家屋、がれきの山を目の辺りにし、ただ呆然としました。書のワークショップを通して、大船渡の方々と触れ、ひとりでは受けきれない思いを抱えて、帰途につきました。

 

 

藤(布勢の水海)
藤(布勢の水海)

(135×95mm、中国宣紙、アクリル絵具)

藤波の 影なす海の 底清み 沈く石をも 玉とそ 我が見る (大伴家持 巻19 4199)

 

 

春を迎え、ふるさと富山では、花が一斉に咲きました。その花々の美しさが、今年は胸に沁みました。

冬来たりなば、春遠からじ。自然のたくましさのようなものを感じました。

 

今展では、大伴家持が富山に赴任した時に詠んだ歌など、ふるさとの身近な花の歌を作品にしています。ふるさとの美しさ、日本の自然の美しさ、そして、古今を通じて変わらない日本人の情感のようなものが表現できていれば、と思います。

 

万葉集には、たくさんの花の歌があります。椿、菫、藤、萩、撫子・・・それぞれの歌の世界をご覧下さい。

 

 

額装印影 29x48mm
額装印影 29x48mm
額装印影 40x35mm
額装印影 40x35mm

藤波の 影なす海の 底清み 沈く石をも 玉とそ 我が見る (大伴家持 巻19 4199)

 

 

 

藤(rough)

額装(100x148mm) 中国宣紙、唐墨

藤波の 影なす海の 底清み 沈く石をも 玉とそ 我が見る (大伴家持 巻19 4199)

 

 


水海

額装(100x148mm) x 2   中国宣紙、中国画顔料

藤波の 影なす海の 底清み 沈く石をも 玉とそ 我が見る (大伴家持 巻19 4199)

 

 

 

(345×245mm) 、中国宣紙、墨、白抜き剤

春の野に 菫つみにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける (山部赤人 巻8 1424)

 

茜すみれ

額装(100x148mm)   鳥の子紙、和墨

春の野に 董つみにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける (山部赤人 巻 8 1424)

 

 

秋萩

(245×345mm、中国宣紙、中国画顔料、白抜き剤)

いはせ野に 秋萩しのぎ 馬並めて 初鳥狩だに せずや別れむ (大伴家持 巻19 4249)