6/12(水)~6/18(火)
10:30-19:30(期間中無休・最終日は17:00まで)
場所 伊勢丹浦和店
赤い夕日は懐かしさを感じる哀愁の象徴として
青い夕日はココではないとこかの象徴として
描いています。
赤い夕日に照らされていると懐かしさや儚さを感じます。
それは今日も一日が終わるという安息と寂しさ、子供の頃に夢中で遊び帰宅時に見た赤い空の懐かしさがこみ上げてくるからかも知れません。
青い夕日というものには今だ照らされた事はありませんが、実際に存在する光景です。青い夕日は地球ではなく火星の夕日です。これは空気中に含まれる物質の違いで拡散される光が異なるため青く見えるとか。オランダの企業は2013年現在、2023年の人類火星移住計画「マーズワン・プロジェクト」を目指して宇宙飛行士4名の募集を発表しました。志願者は4万7千人。
この様な内容の記事を読むと青い夕日に照らされる日もそう遠くはないように思えます。
「赤い夕日と青い夕日」展では赤い夕日は懐かしさを感じる哀愁の象徴として青い夕日はココではないどこかの象徴を意味しています。
また今回の展示では懐かしさとココではないどこかを求めるため埼玉県にゆかりのある小説家の作品を読みその作品全体もしくは一部から想像を膨らませ制作することでその作家へのオマージュとしようと思います。対象とする作品はさいたま文学館で常設展示されている「埼玉ゆかりの文学者19人」の作品。その中から数点選び、自らの作品に繋げていきます。
人類が本気で火星を目指す現在でも私にとって火星はココではないどこかであり、そのココではないどこかを小説や懐かしさを感じる過去と同じように見ています。現実であり、現実でない世界です。
来場者の方には「ココではないどこかを」楽しんでいただければ幸いです。(楯 とおる)