長嶋由季 "IS NOT WHO"

The man ー seems to shake エッチング・ドライポイント 19.5×14.0
The man ー seems to shake エッチング・ドライポイント 19.5×14.0

日時: 2012年6月15日(土)から6月30日(日)まで

     12:00-19:00  水曜休! 最終日は17:00まで

場所: ギャラリー上原

 

“匿名的な人物像”を描いています。

 

 自分と他者、人と人の関係性、アイディンティティとはどう形成されるものなのか、その内側にうずまく情動や、価値観の微妙なずれや、裂け目に着目し、作品を手掛けています。

 

 自分を一個人として、自分ではない他人という存在を、ひとつの個を持つ他者として人一人を認識したときに、他者という存在がどのように自分に影響を及ぼすのか、どう関わっていくのか、自分自身と他者との境界線をどう把握していくのか、というところに興味があります。

 

 人の渦巻く感情やオーラ、周りの浮遊する時間や空間のゆがみ、人間の持つ存在感、オーラ、残像、記憶、匂い、雰囲気、湿度、体温、鼓動、振動、音の響きかた、声の聞こえかた、その場の空気感、見えないもの、音として感じ取れないものを再構築しようと試みています。

 

 人から発されるものがぶつかり、交じり、反発し、融合し、変化する瞬間を捉え、私を通して提示したいと思っています。

 

 画面の中の人物像にモデルとなる特定されたものはなく、私の中の“人である“という存在です。

 

 目覚めていながら夢を見ているかのように現実から離れて何かを考えている状態を白昼夢といいます。夢の中の人物の幻影を追い求めているのかもしれません。そのような疑似体験的感覚を制作の衝動にしている様にも感じます。

 

 個を特定する要素となる特徴を省き、簡略したフォルムとしての人物像のみで画面を構成し、版画という画面に対して間接的に関わり、アプローチを残す技法によって表現しています。

 

 

Watch the same thing エッチング・ドライポイント
Watch the same thing エッチング・ドライポイント

1989 東京生まれ

 

2008 多摩美術大学絵画学科版画専攻入学

 

2010 あおもり国際版画トリエンナーレ2010 みちのく銀行賞/ 国際芸術センター青森

 

2011 アールデビュタントURAWA 2011 / 伊勢丹浦和7F美術画廊

 

   第5回 山本鼎版画大賞展 優秀賞 / 長野県上田市山本鼎記念館

 

2012 ART KYOTO 2012 ギャラリーゴトウより出展 / ホテルモントレ京都

 

   第11回レッセドラ国際小版画展2012 / ブルガリア

 

   Griffith University Queens College of Art / オーストラリア 一ヶ月間滞在制作

 

2013 個展 “ IS NOT WHO ”/ ギャラリー上原

 

   多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域 二年在学

 

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