11月2日(水)~8日(火)<最終日6時終了>
銀座三越 7階 = ギャラリー
内田真弓氏来場 毎日正午~午後5時
ギャラリートーク 11月3日(木・祝)午後2時~
出品作品はすべてアクリル絵具でキャンバスに描かれています。
アボリジニアートは天地が関係ないアートです。縦横自由に回してお楽しみ頂けます。
不思議な魅力で誰もをたちまち虜にしてしまう国、日本の22倍もの面積を持つオーストラリアで暮らすようになってすでに24年が経ちました。
瞬く間に魅了された豪州先住民が描くアボリジニアートの世界。彼らの「絵」の真髄をもっともっと知りたい一心で、これまで実にたくさんの時間をアボリジニの人々と共有し今日にいたります。そのアボリジニアートを観ていつも感じることは、視覚的には何が描いてあるのかはよくわからなくてもそこで「自分が感じる何か」が恐らくアーティストたちの言いたいことなのではないかということです。いかがでしょうか。描く側が自由であるからこそ、観る側も自由に受け止めていいのだと思っています。
今回の展示ではオーストラリア中央砂漠の新たな居住区へのアプローチが実現しました。
私が皆さまにこれらの地域の作品をお見せするのは、本展が初となります。
私が魅了された世界をぜひご紹介させてください。
皆さまのご来場を心待ちいたしております。
LAND OF DREAMS 代表 内田 真弓
地上に現存する中で、最も古い伝統を誇るオーストラリア先住民アボリジニの人たちが描く絵画がいまや現代アートの最先端として世界中から大きな注目を集めているのをご存知でしょうか。
1971年に彼らに初めてキャンパスと絵の具が紹介されたのを機に“アート”として世に登場したアボリジニアートですがオーストラリアの砂漠で描かれる彼らの絵画はどれも芸術のための芸術ではありません。
もともと『読む』『書く』といった文字文化を持たなかった無文字社会で暮らすアボリジニの人々にとって絵を描くということは“伝達手段”のひとつだったことはもちろんのこと大地と関わる自分自身の喜びの表現であり、またそのつながりを確認するための“儀礼”を自ら行っている深遠なる行為でもあるのです。
狩猟採集民として長い間移動生活をしていたアボリジニの人々が、いま私たちに「大地との大切なコミュニケーションを取る方法」を教えてくれるメッセージ。それが大地から生まれたアボリジニアートなのです。