テンペラと油彩による混合技法でヨーロッパの古 城や教会、祭壇画のような果実を描く細迫諭
明るい色調と大胆な構図で花を描く油彩画の彩木ゆかり
明澄な色彩で丁寧に描写した日本画の中上佳子
色が美しい画家三人の展覧会です。三人の画家の彩りの世界をお楽しみください。
期間:2016年4月13日(水)~4月19日(火)
時間:10:30-19:30(最終日は17:00まで)
場所:伊勢丹浦和店7F= 美術画廊
主要なモチーフとして、主に果物を用いています。
イチジクや石榴、プルーン、ぶどうなどの果実は写実的であり ますが、その接地面の境界・影などを巧みに表現し、そ の存在感と非現実感を同時に描き出しています。
細迫 諭の描く果実たちは、静物でありながら何かの象徴のよ うに思われ、時にはそれに人格と尊厳を備えているように 見えます。
またある時には神や自然に捧げられた供物の ようにも見えます。
果物の背景に時おり描かれる南欧の風景は、細迫 氏が取材を重ねたものです。
乾いた大地や古城を背景 に描かれる果実たちの姿は、いっそう意味深長に思われ ます。
1966年 広島市生まれ
1991年 国際瀧冨士美術賞受賞
1992年 東京造形大学絵画科卒業
1994年 東京芸術大学大学院油画技法材料研究室修了
現在無所属 個展を中心に発表 東京造形大学非常勤講師
2003年 個展/伊勢丹浦和
(以後、2005、07、09、13、 14年開催)
2004年 三人展/ギャラリー上原(以後、6回開催)
2006年 個展/仙台三越(以後、毎年開催)
他、銀座、広島、横浜、名古屋、岡山等個展多数
対象物に肉薄して、その秘密までも写し取ろうとす る構図は、ジョージア・オキーフを連想させます。
鮮やかな色彩による描写で描く花々を見ていると、 自分がミツバチになって、花に吸い寄せられるような、 そんな気持ちになります。
人と動植物、自然はすべて繋がっている、花の中に 広がる大宇宙を描きたいと彼女は言います。
1983 茨城県土浦市生まれ
2006 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画 専攻卒業
2006 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 (東京都美術館 / 東京)
2015 GUAMS8 EXHIBITION(ギャラリー丸 美京屋 / 東京)
2015 個展(SAWYER CAFE / 東京)
2015 6SSF(ゆう画廊 / 東京)
2015 MVW(福屋八丁堀本店 / 広島)
非常に優しく明るく澄んだ色彩を用いて、自然 や動物、街や人物を描きます。その視点は女性らしい慈愛に満ちています。
福良雀のように、和紙をコラージュして制作する作品もございますが、これらは平安時代の料紙装飾(和紙を染めたものや金銀の箔などを散らして装飾した紙)をヒントにしたものであり、学生時代に保存修復を専攻した作家らしいものです。
1984 東京都生まれ
2004 女子美奨励賞
2006 女子美術大学芸術学部絵画学科 日本画専攻 卒業
2010 東京芸術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復日本画 修了
第5回前田青邨記念大賞展 入選 他 多数
<院展 研究会員>