絵画三人展-いろどりの王国-@伊勢丹浦和店

細迫諭「湖と花の時間」油彩・テンペラ・箔・パネル・布・20x40cm
細迫諭「湖と花の時間」油彩・テンペラ・箔・パネル・布・20x40cm

 テンペラと油彩による混合技法でヨーロッパの古 城や教会、祭壇画のような果実を描く細迫諭

彩木ゆかり「昼と夜」ハガキサイズ
彩木ゆかり「昼と夜」ハガキサイズ

明るい色調と大胆な構図で花を描く油彩画の彩木ゆかり 

中上佳子「花車」F3
中上佳子「花車」F3

明澄な色彩で丁寧に描写した日本画の中上佳子



色が美しい画家三人の展覧会です。三人の画家の彩りの世界をお楽しみください。

期間:2016年4月13日(水)~4月19日(火) 

時間:10:30-19:30(最終日は17:00まで)

場所:伊勢丹浦和店7F= 美術画廊

細迫諭/Satoshi Hososako

細迫諭「記憶の証明」油彩・テンペラ・木箔・27.5x11cm
細迫諭「記憶の証明」油彩・テンペラ・木箔・27.5x11cm

主要なモチーフとして、主に果物を用いています。

 

イチジクや石榴、プルーン、ぶどうなどの果実は写実的であり ますが、その接地面の境界・影などを巧みに表現し、そ の存在感と非現実感を同時に描き出しています。

 

細迫 諭の描く果実たちは、静物でありながら何かの象徴のよ うに思われ、時にはそれに人格と尊厳を備えているように 見えます。

 

またある時には神や自然に捧げられた供物の ようにも見えます。

 

 

果物の背景に時おり描かれる南欧の風景は、細迫 氏が取材を重ねたものです。

 

乾いた大地や古城を背景 に描かれる果実たちの姿は、いっそう意味深長に思われ ます。

1966年 広島市生まれ

1991年 国際瀧冨士美術賞受賞

1992年 東京造形大学絵画科卒業

1994年 東京芸術大学大学院油画技法材料研究室修了

 

現在無所属 個展を中心に発表 東京造形大学非常勤講師

 

2003年 個展/伊勢丹浦和

(以後、2005、07、09、13、 14年開催)

2004年 三人展/ギャラリー上原(以後、6回開催)

2006年 個展/仙台三越(以後、毎年開催)

 

他、銀座、広島、横浜、名古屋、岡山等個展多数



彩木ゆかり/Yukari AYAKI

対象物に肉薄して、その秘密までも写し取ろうとす る構図は、ジョージア・オキーフを連想させます。

 

鮮やかな色彩による描写で描く花々を見ていると、 自分がミツバチになって、花に吸い寄せられるような、 そんな気持ちになります。

 

人と動植物、自然はすべて繋がっている、花の中に 広がる大宇宙を描きたいと彼女は言います。

彩木ゆかり「やわらかい春」油彩・キャンバス・F3
彩木ゆかり「やわらかい春」油彩・キャンバス・F3
彩木ゆかり「蜜」F3
彩木ゆかり「蜜」F3

1983 茨城県土浦市生まれ

2006 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画 専攻卒業

2006 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 (東京都美術館 / 東京)

 

2015 GUAMS8 EXHIBITION(ギャラリー丸 美京屋 / 東京)

 

2015 個展(SAWYER CAFE / 東京)

2015 6SSF(ゆう画廊 / 東京)

2015 MVW(福屋八丁堀本店 / 広島)



中上佳子/Yoshiko NAKAGAMI

中上佳子「春の宵」和紙・岩絵具・金箔M4
中上佳子「春の宵」和紙・岩絵具・金箔M4

非常に優しく明るく澄んだ色彩を用いて、自然 や動物、街や人物を描きます。その視点は女性らしい慈愛に満ちています。

中上佳子「春を呼ぶ」14.8×10.0cm
中上佳子「春を呼ぶ」14.8×10.0cm

福良雀のように、和紙をコラージュして制作する作品もございますが、これらは平安時代の料紙装飾(和紙を染めたものや金銀の箔などを散らして装飾した紙)をヒントにしたものであり、学生時代に保存修復を専攻した作家らしいものです。

1984 東京都生まれ

2004 女子美奨励賞

2006 女子美術大学芸術学部絵画学科 日本画専攻 卒業

2010 東京芸術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復日本画 修了

第5回前田青邨記念大賞展 入選 他 多数

<院展 研究会員>