2016年7月27日(水)-8月2日(火)
10:30-19:30(最終日17:00まで)
伊勢丹浦和店7F=プチギャラリー
「ささの葉はみ山もさやに……」
このごろ柿本人麻呂の「相聞」という歌で、目を覚ましています。
千原英喜氏の「レクイエム」というCDの一曲で、辺境の地での男女の悲別を題材にした歌物語です。
聴いていると人麻呂の「ことば」を通して、わたし自身が自然と交感していることを感じます。
森羅万象。
人麻呂が感じた歌った世界は、今もたしかに存在しています。
わたしたちは万葉人となんら変わりなく、大きな自然につつまれているのです。
今展のテーマは「越の碧(あお)につつまれる」
青でもなく蒼でもなく碧、富山の海と山の少し暗くて深い碧。
この「碧」をイメージに作品を制作しました。
「ことば」に宿る不思議な力が、文字を通して表現できたらと思っています。
(槇 冬菫)
【書】
ー紙
宣紙(せんし)を主に使っています。今展では、富山・五箇山の悠久紙や高知のひだか和紙(かげろうの羽と呼ばれるほど薄い和紙)も用いています。
ー墨
唐墨(中国製)、和墨(日本製)ともに使っています。今展では、白抜き剤や顔料、胡粉なども用いています。
【篆刻(てんこく)】
ー石
昌化石(中国浙江省昌化市産)や青田石(中国浙江省青田市産)を用いています。今展では産地の異なる40種類の石を刻(ほ)っています。
ー印泥(いんでい=朱肉のこと)
中国製の朱肉=印泥を用いています。油、顔料、もぐさ(よもぎを乾燥させ、裂いた繊維)を練り合わせたものです。
槇 冬菫 篆刻の制作を承ります。
作品やお手紙を、オリジナルの篆刻印で飾ってみませんか?
日本画や水彩画、絵手紙などの作品や大切なお手紙に、ぜひご自分だけのオーダー篆刻を。
槇冬菫の格調高い篆刻デザインで、お客様の作品や文章が一段と引き締まります。
篆刻見本帖を元に、槇冬菫が直接ご相談させて頂きながら、お客様に相応しい篆刻印の制作を承ります。
受注期間: 会期中随時 (作家は毎日来場します。)
お値段: 0.9センチ角 12,960円(税込み)~
制作期間: 1.5か月~3か月程度
ぜひこの機会にご用命ください。