2016年5月25日(水)-5月31日(火)
10:30-19:30(最終日17:00まで)
伊勢丹浦和店7F=プチギャラリー
「視」 は二つの意味を込めています。
童子など、子供の見つめる視線、 そし て様々な宗教や文化が混在し馴染んでいる日本の環境で育った視点。
この 二つの眼差しを今回のテーマに据え、「視(みる)」としました。 (小川)
私は人の造形の表層だけではなく、その中にある感情や言葉にならないような雰囲気をまとったものを含めて、”人”というものを描きたいと思っています。私は日頃、子供たちに絵画や工作を教えています。子供は言葉や行為が自身ではまだうまく制御出来ないところがあります。しかしそのバランスがもしかしたら人本来の本能のバランスなのではと、大変興味深く感じています。
子供と対峙するときに大人の芯を見透かしているかのような“視る”目を持つ子供達の視線の行く先や、そのまなざしの“視”を今回のタイトルにしました。
また、東洋の視線を意識したものとして継承される日本の文化の一部と、今現在を生きる私自身の感触を織り交ぜた、私の視点を制作しました。 (小川 千尋)
小川 千尋は、東京芸大の油画出身で、しかも現役合格というエリートでありなが ら、卒業後に日本画に転向しているという変わり種の画家です。
油彩のキャンバスを使い、しかし画材は岩絵の具を用いて、「子供」や仏教の「童子」 を伸び伸びと描きます。
作家は、人間の表層に表れてくる、内面やその人らしさを描写したいと考えおり、子 供は考えや行動がストレートで飾りがなく、それが面白く感じるとのこと。半面、彼女自身 がまだ未婚であることもあり、彼らに対して少し客観的な視点を持つことができると彼女は 言います。
一方、仏教の童子についても同じです。作家自身が仏教やキリスト教を含む宗教に 対して少し距離があり、フラットな眼で視ることができ、それゆえの面白さを感じることがで きます。
伸び伸びとしながらも本質をついた作品群と小川千尋の感性をぜひ楽しんで頂けたら と思います。
~お子様 お孫様の今を、
小川千尋が愛らしい肖像画にいたします~
日いちにちと成長していく子供たち。その子の「今」を肖像画で残しませんか?
将来、その子が大きくなったときに、自分が両親や祖父母から望まれ愛されてきたという象徴にもなる贈り物です。
受付日は、5月25日(水)26日(木)28日(土)29日(日)の四日間です。展覧会場に直接お子さまをお連れくださるか、お写真を数点ご持参くださいませ。
水彩画 3万円(190x230mm 額込・税抜き)~
日本画 9万円(220x273mm 額込・税抜き)~
2005 東京芸術大学絵画科油画専攻卒業
2007 東京芸術大学 大学院美術研究科絵画専攻油画技法・材料研究室 修了
2008 みなかみコレクション(みなかみ街芸術村設立実行委員会)卒制・修了作品寄贈
2008 個展 馬喰町art+eat)
2011『行商 ギャラリーサーカス』(表参道スパイラル/ロイドワークスギャラリー )
2011 個展(馬喰町art+eat)
2014「見ること・描くこと」―油画技法材料研究室とその周縁の作家たち(東京藝術大学美術館)
2015 個展 (Tobarier Gallery)