2017年3月29日(水)-4月4日(火)
10:30-19:30(最終日17:00まで)
@伊勢丹浦和店7F=プチギャラリー
昨年ご好評をいただきました全国を巡る「漂泊の画家」中村晴信の第二回目の個展です。
陰影や絵具の濃淡を生かした湿潤な風景は、時空を超えた懐かしさを帯びています。
新作を含む油彩およそ30点をどうぞお楽しみください。
(作家は毎日在廊予定です。)
展覧会開催を記念して、下記のイベントを行います。
ぜひお楽しみください。
4月2日(日)午後1時より先着5名さまに、春に相応しくお客さまの新しい「出発」「始まり」のお話を伺い、その場で絵ハガキを描いて差しあげます。
日本の原風景を巡る画家と言えば山下清がいます。大量の画材を背負い野山を歩く彼のイメージはTVなどのもので、実際は現地では描かずすべてを記憶してアトリエで描いたと言われています。
洋画家中村晴信は、スケッチブックを抱え全国を巡り、豊かで湿潤な風景を陰影を活かし浮かび上がらせます。昭和を思わせるその風景はすべて現在のものです。彼の絵筆は過去と現在を繋ぎ合わせる旅券のように画面を縦横に、そして緻密に巡ります。
最大の見どころは、印象派以前の正当な絵具の乗せ方です。下地の意味がきちんと生かされた画風はバロック時代を思わせ、その技術の確かさがうかがえます。
スケッチの旅、画面の上での旅、そして創作者としての果てしない心の旅。それらが詰まった作品もまた旅人で、ここ埼玉へ春の訪れを告げに参ります。現代をゆく「漂泊の画家」の抒情的な作品をぜひご高覧ください。
「三月・春一番」 油彩 SM
里山での桜の開花は新しい始まりを感じさせます。特にこの絵の取材地は、真冬は枯れ果てているため、命が始まったような印象を受けるのです。
「五月・藤の花咲く頃」 油彩 SM
五月の藤の咲く頃が、自然の様子も人々の暮らしも一番穏やかに感じます。夕陽が長閑さを更に引き立てます。
「八月・鮎を追って」 油彩 SM
真夏の里山は虫や暑さなど大変ですが、自然の恵みもまた多いと感じます。
「十一月・紅葉の頃」 油彩 SM
昔は秋になると、よく枯れた草を集めてたき火などをして芋などを焼いたものですが、この頃はめっきり見なくなりました。
1966 静岡県浜松市生まれ
1983 独学で絵を学び始める
1995 洋画家 竹内重行氏(二紀会 会員)に師事
1996 しんわ美術展 入選(同07,09,10,14)
浜松市展入選
2000 初個展(浜松 天象堂画廊)
2002 天竜川絵画公募展市民賞
2003 ビエンナーレきたかみ 入選
信州高遠の四季展 入選 (同06)
関西美術院・真砂美塾入門 洋画家 辻真砂氏に師事
2005 天竜川絵画公募展 市民賞
2006 初夏の洋画フェスティバル (京都 大丸)
妙蓮寺(京都)
万灯会献画 (同~11)
2007 個展 (静岡 松坂屋) 油絵千選展 (東京 大丸)
2008 写実新鋭作家展 (松本 井上) 西脇市サムホール大賞展 入選
個展 (京都 石田大成社ホール)
個展 (京都 ギャラリー恵風)(同 11・13・14)
しんわ美術展 奨励賞
2010 日本芸術センター公募展 入選 (同~12)
2013 白日展 入選
2014 伏見稲荷大社本宮祭 献画 (京都)
2015 MVW展 (広島 福屋)
その他 グループ展多数開催