2017年6月14日(水)-6月20日(火)
10:30-19:30(最終日17:00まで)
伊勢丹浦和店7F=プチギャラリー
日本画の画材を駆使し、装飾的に動植物を描き上げる新鋭の画家くぼ田木蓮の浦和初個展です。花々を育て観察し、独特の意匠感覚で表現した日本画約30点を作家本人の作品解説でお楽しみください。作家は全日来場します。
●●●チューリップ●●●
昔は感じなかったけれど今は感じる、ということがあります。
作者にとってチューリップの花は学校の花でした。たくさんあるの花のうちの1つでした。
しかしチューリップは昔から多くの人を喜ばせてくれる花です。春をともに喜んでくれる花。
大切に思う誰かが大切に思っている花ならば、チューリップは特別な花となります。
そんな切っ掛けでも愛情というものは生まれると、チューリップは教えてくれます。
●●●ひまわり●●●
まだ若い花にとって夏の陽射しは歓びでしかありません。
地平線が見えるほどの広大な自然の中でひまわりの力量は問われます。
競うようにまた寄り添うように咲く大輪のひまわり。
その姿は若い日の恋人同士であり兄妹でもあり友人同士でもあるでしょう。
愛情は生きたいと思うエネルギーの原動力の1つかもしれません。
●●●秋桜●●●
日本有数の夏の暑さを誇るこの土地に秋の気配を感じる季節となりました。
この時期に見沼田んぼの散策をすることが作者の楽しみです。
いくぶんか涼しくなったおかげで足元に咲く植物をながめてじっくり楽しむ余裕も出てきます。
春に有名な20kmの桜回廊に沿って歩くと、彼岸花が秋の彼岸を忘れることなく咲いています。
秋桜の姿には穏やかな秋風がよく似合います。揺れながらそれぞれにつっつき合ったりしながら咲く秋桜の姿は家族のそれと重なって見えます。
●●●椿●●●
雪の降ることの少ない冬ですが日々それでも厳しい寒さはあります。
霜柱も降ります。見つけてはざくざくと踏んでみたりします。
見上げると遠くまで澄んだ冬の空の美しさ。朝は橋の上から富士山まで見えます。そんな喜びのある冬です。
青い空に劣らぬほどの真紅の花を咲かせた椿。
そして濃く艶やかな緑の葉は、厳しい寒さの中で自己主張しています。美しさを忘れないまま。
ごあいさつ
自ら花を育てその成長の過程から得られる目に見えない部分をも作品に反映する今大人気の日本画家くぼ田木蓮(くぼたもくれん)の当店初個展です。職人的な絵柄とその軽妙なトークは全国でファンを増やし続けています。日本美術界に舞い降りた新たなスタイル「ストーリーテラーアーティスト」と楽しいひと時をお楽しみください。
1974 福岡県福岡市生まれ
1997 九州芸術工科大学芸術工学部卒業
1996 グループ展(福岡市立美術館)
1997 上野の森美術館大賞展(東京都)
2010 絵手紙教室くぼ田オープン(埼玉県川口市)
NHKワールド 出演
2012 絵手紙教室(日本橋三越本店)
2015 MVW2015紅白美術合戦(福屋八丁堀本店)
2016 グループ展(東京都)
MVW橘花展(福屋八丁堀本店)
うらわアートフェスタ(伊勢丹浦和店)
MVW2016紅白美術合戦(福屋八丁堀本店)
2017 個展(東急百貨店たまプラーザ店)
我が子を愛するように花を育てています。花と接する長い時間の中で次第に愛情が深くなることを感じています。花という他者との関わりが、花以外の他者―家族だったり恋人や友人、社会など―との関わりについて深く理解させてくれることがあります。花への愛情が、花以外のものへの愛情への窓口となっています。愛情はいろんな表情を持っています。それを私なりに描き留めたいと思っております。
見沼で絵を描き始めて7年になります。ここは東京のベッドタウンであり、こうして自然と戯れることも可能な文化的に豊かな土地です。今回の展覧会では「花の歳時記in見沼」をテーマに作品を描きました。
皆様のご来場をお待ちしております。
くぼ田木蓮
○本展のサブタイトルの「おしゃべりな時間」はよくある「作品が鑑賞者に雄弁に語りかける」という意味ではなく、実際に日本画家のくぼ田木蓮の軽妙なトークでもお楽しみいただけるという意味です。
ルネッサンスの貴公子ラファエロは非常に明るく聡明な人物で周りに人が絶えなかったと言います。逆に同時期にメディチ家の庇護を受けていたミケランジェロはいつも独りでした。作者と作品の人格はリンクしますが、二人とも素晴らしい芸術家でした。
○一見、柔道選手のようなくぼ田木蓮は、花々を育てながら制作しています。花への愛情と造詣の深さから生まれてくる作品は、新たな息吹を感じさせます。この大らかにして繊細な画家の自らの解説と共に本展をお楽しみください。