水野 香菜 日本画展

てのひらの万華

@伊勢丹新宿本店本館5階=アートギャラリー

「懸けるもの」F6号/和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥 
「懸けるもの」F6号/和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥 

 

9月6日(水)~12日(火)<最終日6時終了>

 

 私は日常の中で不意に思い浮かんだことを、主に植物と動物を組み合わせて描いていま す。それは朝にベランダの植物を眺め、彼らに食事を与えながら頭をかすめたり、家族である鳥や犬と寄り添いながら(少しずつ変わりながらも)日々思うことであったりします。

 学生時代は漠然とした、何か強い訴えのあるものを描かなければならないとか、身の丈にあわないことばかり無理にひねりだそうと必死だったように思います。自問自答しながら思い切って作品の描き方を変えて、間も無く4年が経とうとしています。

   無理な背伸びはせずに、身近な愛おしいものたちから与えてもらっているもの。時には美しく、時には面白く、日々同じようで同じではないものから不意に見つける小さな発見を作品に残せればと思います。

 

「在りかた」M15号/和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥 
「在りかた」M15号/和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥 

 植物と動物を合わせて描くことで、いつもより少し踏み込んで考えてみたことや、とてもくだらない想像まで、どちらか一方では表せないものもお互いが補い合うことで表現できる。パズルを組み立てるように楽しみながら描いています。

 私は決して器用ではないのでパズルが派手に崩壊することもしばしばですが、これからもそれらを繰り返しながら、以前はぼんやりとしすぎていて掴めなかった感情もいつか組み立てられるようになれればと思います。まだまだ拙い作品ではありますが、私の視点から見た動植物を少しでもお楽しみいただければ幸いです。                      (水野 香菜)

 

「ひとひら」W3号/和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥、金箔
「ひとひら」W3号/和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥、金箔
「褒めることはいくらでも」F4号/ 和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥、金箔 
「褒めることはいくらでも」F4号/ 和紙、膠、岩絵の具、墨、胡粉、金泥、金箔 


Kana Mizuno   水野 香菜

1986 東京都練馬区生まれ

2014 東京藝術大学 美術学部 絵画科日本画専攻 卒業

2014 東京藝術大学卒業・修了制作展(東京都美術館)

    卒業制作作品、帝京大学買い上げ

    国境を越えて芸術で会話する展 椿山荘(東京)

    第二回MVW福屋八丁堀本店(広島)

2015 個展『葉陰訪う』(東京)

    EGC阪神梅田本店(大阪)

    アールデビュタントURAWA2015 伊勢丹浦和(埼玉)

    第29回三菱商事AGP 入選

2016 EGC福屋八丁堀本店(広島)

    GINZA ART FESTA 松屋銀座(東京)

    EGC池袋東武(東京)

    EGC×薫風 vol.2 松屋銀座(東京)

    EGC阪神梅田(大阪)

    個展「緑の天体観測」 伊勢丹浦和(埼玉)

2017 EGC×薫風 東急百貨店たまプラーザ(神奈川)

    華やぎの色日本画展 伊勢丹新宿(東京)

    EGC福屋八丁堀本店(広島)

    山本冬彦推薦作家による自画像展(神奈川)

    爽涼の彩 阪神梅田(大阪)